2013年03月17日

AV達人への第一歩(01) 昔を聴くことができる『歴史的音源』

「言葉をしまって置く機械」(読売新聞)、「人の語言を蓄へて、千万里の外、又た十百年の後にても、発することを得る機械」(東京日日新聞)・・・明治12年(1879年)3月、日本に初めて姿を見せたフォノグラフに対する新聞記者たちの表現。肝心のフォノグラフの日本語訳は「写話器械」「蘇定機」(郵便報知新聞)、「蘇言機」「蘇音器」(朝野新聞)だったそうです。

 そんな日本の歴史的な「国内製造のSP盤」を一堂に集め、歴史的音源の専用サイトとしてスタートしたのがWebサイト『歴史的音源』(愛称:れきおん)です。提供は国会図書館。

 登録されている歴史的音源は3万8730件。『国立国会図書館および全国の参加図書館など100か所以上の施設で聴くことができるほか、741件についてはインターネットでも公開』なのだそうですが、ネットで聴取可能なモノがあまりにも少ないのが難点。でも、今月15日にオープンしたばかりなので、今後、改善されるかもしれません。

<ジャンル>
 器楽(クラシック音楽)/器楽(クラシック以外)/声楽/民謡・国民音楽(外国)/民謡・国民音楽(日本)/唱歌・童謡/流行歌・歌謡曲/劇音楽/邦楽/詩吟、朗詠/落語・漫才・浪曲・講談/歌舞伎/近代演劇(日本)/演劇・演芸(その他)/演説・講演・朗読・実況/宗教、宗教音楽/教育・児童/自然音・効果音

『歴史的音源』
http://rekion.dl.ndl.go.jp/

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トップページ。タイトル、作詞者、作曲者、アーティスト、アレンジャーなどキーワードからの検索、発売年月日の範囲指定、一覧からの検索も可能です。

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検索対象をインターネットで公開されている音源だけに絞って検索。少ないながらも、貴重な録音が並んでいます。

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音声再生画面です。SP盤再生装置が優秀らしく、雑音だらけではありません。音の良さに驚いてしまうかも。

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2013年03月18日

AV達人への第一歩(02) 音楽ファイルの基礎「サンプリング(sampling)」

 パソコンで音楽ファイルを扱うようになると、これまで知らなかった専門用語に出会うことが多くなり、頭が痛くなってしまいます。そこで、バファリン代わりに専門用語を理解しておくことにしましょう

「時間とともに電圧が振幅」するアナログ信号を一定の周期で区切り、その瞬間値を取り出すことをサンプリング(sampling)。「標準化」とも言います。

 つまり「なだらかに変化」する信号を要所要所で測定し、「直線的に変化」する信号に変換すること。先っぽにいくほど太くなっている茄子を「細切りにしてバラす」ような作業です。

 そのバラし方ですが、1秒当たり何回区切るかを決めておかねばなりません。その数値が「サンプリング周波数」で、20KHz(キロヘルツ)なら1秒/2万回、30KHzなら1秒/3万回となります。さすがに茄子の場合はムリ。

 ちなみに音楽CDの場合は44.1KHz。この周波数が高いほど原音に忠実な音を記録できることになります。

 サンプリングが終わると、次は「量子化」です。細切りとなった情報は、そのままではデコボコ具合が激しいので、数値を整数化しなければなりません。

 細切りの頭部を切り捨て、単純な数値に四捨五入してしまうというわけです。丸石で造られた石段を加工し、個々の石の上部を平らにした石段にするようなものです。

 で、最後の行程は「符号化」。パソコンは「0か1かの2進法」でデータ処理を行なうので、「量子化」されたデータを2進法に当てはめていきます。

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アナログ信号とデジタル信号を、ごく簡単に図解するとこうなります。音楽に重要な「倍音」などは整理整頓されてしまうデジタルは、「アナログの足元にも及ばない音」だと云う方もいます。

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2013年03月19日

AV達人への第一歩(03) 音楽ファイルの基礎「ビットレート(bit rate)」

 単位時間あたり、何ビットのデータを処理あるいは送受信されるかを表すのがビットレート(bit rate)。一般に「bps」(bit per second)と表記。

 ビットレートの値が高くなればなるほど音質が良くなると考えられます。ちなみに固定電話とAMラジオは32kbps、FMラジオは48kbps(ステレオ 96kbps)、音楽CDは1411.2Kbpsに匹敵すると云われています。

「Window Media Player」で音楽CDを録音する場合、[取り込み]→[ビットレート]で音質を設定することができますが、既定で「128Kbps」になっているのは、音質をそれほど劣化させずに音楽CDを圧縮録音することができる標準的なビットレートだからです。

 もちろん、ビットレートとファイルサイズは裏腹の関係になっていて、たとえば音楽CD1枚当たり「128Kbps→約56MB」「64Kbps→約28MB」のように、ビットレートを高くするに従ってファイルサイズが大きくなります。

 なお、定められたビットレートで圧縮することを「固定ビットレート」、情報量に応じてビットレートを変えることを「可変ビットレート」と云います。

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音楽取り込み時のビットレート設定は、48kbps〜192kbpsまで調整可能です。

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「可変ビットレート」とは、情報量に応じて臨機応変に圧縮する方法せう。固定ビットレートよりも高品質の音になります。

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2013年03月20日

AV達人への第一歩(04) 音楽ファイルの基礎「可逆性と非可逆性」

 文字どおり、ファイルを圧縮する際に「圧縮前のオリジナル状態に戻すことができるように圧縮」することを可逆圧縮、「圧縮後は二度とオリジナル状態に戻すことができない圧縮」を非可逆圧縮と云います。

 可逆圧縮ではデータを丸ごと圧縮するので、元に戻すことができる代わりに圧縮率が低く、反対に非可逆圧縮ではデータの一部を欠落させて圧縮するので高圧縮を実現する代わりに元には戻れないというわけです。デジタル画像に使われる「JPEG形式(.jpg)」のファイルも非可逆圧縮のファイルです。

 パソコンで扱われる音楽ファイルは、基本的に圧縮されているファイル形式。とくにネットの世界では、非圧縮の巨大なファイルを送受信するのは時間のムダになるし、たとえスムーズに送受信できたとしてもハードディスクの容量を圧迫するからです。

 中には非圧縮の形式もありますが、それらは効果音などに使われるだけで、音楽ファイルとして利用されることはあまりありません。圧縮技術が向上し、元のファイルサイズの1/10に圧縮してもそれほど音質劣化を起こさないファイル形式が多く存在するので、あえて非圧縮のままで扱う必要がないからです。

 ちなみに、700MBの楽曲が収められた音楽CDのデータを圧縮形式に変換すると、ほとんど音質を損なうことなく約70MBという極小ファイルサイズにすることが可能です。

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2013年03月21日

AV達人への第一歩(05) 音楽ファイルの種類 CD audio(.cda)

 音楽CDをドライブに入れ、エクスプローラで内容を確認してもファイルは表示されません。音楽CDに採用されている「Red Book オーディオ形式」は、パソコンのデータファイルのように扱うことができないからです。

 だから「Windows Media Player」などを使って音楽CDの内容をパソコンに録音するときは、パソコンで扱うことができる形式に変換しながら録音されることになります。

 音楽CDは実音をデジタルデータ化した「AUDIO」と呼ばれる形式で収録されていますが、「Windows Media Player」では「WMA」という圧縮ファイルに変換してパソコンに録音することになります。

 ちなみにデータ形式を変換することを「エンコード」、逆に元に戻すことを「デコード」。ただし、いったんWMA形式に変換された音楽CDのデータは、元のAUDIO形式に戻すことはできません。WMA形式は不可逆性だからです。

 圧縮するとはいえ、音楽の品質は極端には劣化せず、パソコンで音楽CDを直接聴くのとあまり変わりない音質ですが、3分ほどの音楽でもファイル容量が3MB以上にもなってしまうのが難点です。

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